ピラティスを始めようと調べると、「マットピラティス」と「マシンピラティス」という2つの言葉が出てきます。どちらもピラティスなのに、何が違うのでしょうか。料金や通い方まで考えると、選ぶのに迷ってしまう方も多いはずです。

結論からいえば、両者の大きな違いは「専用の器具を使うかどうか」です。この違いが、難易度の感じ方や、自宅で続けやすいかどうか、料金の仕組みにまで影響してきます。

この記事では、マットとマシンの違いを「道具」「難易度」「自宅での再現性」「料金構造」の4つの視点で比べていきます。最後には、タイプ別の選び方もまとめました。マットピラティス専門のスタジオとして、マシンの良さも含めてできるだけ公平にお伝えします。

結論:選ぶ基準は「器具の助けを借りたいか、自分の体で動きたいか」

先に、この記事の結論をまとめます。

  • マットピラティスは、マット1枚と自分の体重で行います。支えがない分、自分の体の使い方に気づきやすく、覚えた動きを自宅でも思い出しやすいのが特徴です
  • マシンピラティスは、スプリング付きの専用器具を使います。器具が動きを補助したり負荷を加えたりしてくれるため、動きのバリエーションをつけやすいのが特徴です
  • 料金は、器具やスペースの有無によって仕組みが変わることがあります。見るべきは総額と1回あたりの金額、そして自分が続けられるペースかどうかです

どちらが正解ということはありません。自分の目的と生活スタイルに合うほうを選ぶのがおすすめです。

そもそもマットとマシンは何が違う?基本を整理

比較の前に、それぞれがどんなピラティスなのかを簡単に確認しておきましょう。

マットピラティス:マット1枚と自分の体重で行う

マットピラティスは、床に敷いたマットの上で行うピラティスです。仰向け、うつ伏せ、横向き、四つばいなど、さまざまな姿勢で体を動かします。負荷になるのは、主に自分の腕や脚、胴体の重さです。

呼吸に合わせて、背骨や骨盤をゆっくりコントロールしながら動くのが基本です。ピラティスの基本的な考え方を、道具に頼らず練習できる形ともいえます。詳しくはマットピラティスとは何かを解説した記事でまとめています。

マシンピラティス:スプリングの付いた専用器具を使う

マシンピラティスは、ピラティス用に作られた専用の器具を使って行います。代表的なのが「リフォーマー」と呼ばれる器具です。ベッドのような台の上をスライドする板があり、スプリング(ばね)の強さで負荷を調整します。

ほかにも、柱やバーの付いた大型の器具や、椅子のような形の器具など、いくつかの種類があります。スプリングは、動きを重くする「負荷」にも、動きを助ける「補助」にもなるのが特徴です。

比較①道具と環境の違い

まずは、もっとも目に見える違いである道具と環境から比べてみます。

比べるポイント マットピラティス マシンピラティス
必要な道具 マット1枚 専用の器具(大型のものが多い)
必要なスペース マット1枚分 器具を置くための広いスペース
準備 マットを敷くだけ スプリングの強さなどを調整
できる場所 スタジオ・自宅など 器具のあるスタジオ

マットピラティスは、道具がシンプルなのが大きな特徴です。マット1枚を敷ける場所があれば、基本的にどこでも取り組めます。

一方、マシンピラティスは専用の器具が欠かせません。器具は大きく、自宅に置くのは現実的に難しい場合がほとんどです。そのため、マシンピラティスは基本的にスタジオで行う運動になります。

また、マシンはスプリングの強さや器具の位置を、体格や動きに合わせて調整してから使います。使い方に慣れるまでは、器具の操作そのものに意識が向きやすいかもしれません。マットの場合は準備がほとんどいらないため、最初から呼吸や体の感覚に集中しやすいといえます。

道具の違いは、単なる手軽さの違いにとどまりません。このあと説明する難易度や、自宅での再現性、料金の仕組みにもつながっていきます。

比較②難易度の違い:「マットは簡単」とは限らない

「道具を使わないマットのほうが簡単そう」と思われるかもしれません。ところが、実際はそう単純ではありません。

マシンはスプリングが動きを補助してくれることもある

マシンピラティスでは、スプリングが体を支えたり、動きを導いたりしてくれる場面があります。たとえば、ひとりでは姿勢を保つのが難しい動きでも、器具の助けを借りることで取り組みやすくなることがあります。

また、器具の動く方向がある程度決まっているため、動きの軌道をイメージしやすいという面もあります。体の動かし方がまだわからない方にとって、ガイド役になってくれるのがマシンの良さです。

マットは自分で支える分、ごまかしにくい

マットピラティスでは、体を支えるものは床と自分の体だけです。器具の補助がない分、体幹で体を安定させる場面が多くなります。

たとえば仰向けで脚を持ち上げる動きも、お腹まわりで支えられていないと腰が浮きやすくなります。支えがないからこそ、どこに力が入りすぎているか、どこが使えていないかがはっきり表れます。見た目はシンプルでも、丁寧に行うほど奥が深いのがマットの特徴です。

難易度は「内容の調整」で変えられる

マットでもマシンでも、難しさは動きの選び方や回数、範囲によって調整できます。大切なのは、今の自分の体に合ったレベルから始めることです。

マットピラティスの場合、1対1で教わると、その日の体の状態に合わせて動きを軽くしたり、少し負荷を高めたりしやすくなります。運動が久しぶりの方でも、無理なく始めやすい形といえます。

比較③自宅での再現性の違い

ピラティスを続けるうえで、見落とされがちなのが「自宅でも続けられるかどうか」という視点です。

スタジオで過ごす時間は、1週間のなかではごく一部です。スタジオで教わった感覚を、家でも少し思い出せると、体の使い方への意識を保ちやすくなります。

比べるポイント マットピラティス マシンピラティス
自宅で同じ動きができるか 多くの動きを思い出して行いやすい 器具がないと同じ動きは難しい
復習のしやすさ マット1枚分のスペースで復習できる 別の動きに置き換える工夫が必要
日常への持ち帰りやすさ 床の上での感覚をそのまま活かしやすい 器具の補助がない状態に慣れる必要がある

マットピラティスは、教わった動きをそのまま自宅で思い出しやすいのが強みです。「朝に呼吸の練習だけする」「寝る前に背骨を動かす」など、短い時間でも取り入れやすくなります。

マシンピラティスでも、自宅でできる簡単な動きを教わることはできるでしょう。ただ、スタジオと同じ動きを家で再現するのは難しいため、自宅では別のメニューに置き換えることになります。

自宅で復習するときに気をつけたいこと

マットピラティスは自宅で行いやすい反面、ひとりだとフォームのずれに気づきにくいという面もあります。自分では同じ動きをしているつもりでも、腰が反っていたり、肩に力が入っていたりすることは珍しくありません。

自宅での復習は、スタジオで確認した動きのなかから、無理なくできるものを少しだけ行うくらいがちょうどよいでしょう。そして定期的にインストラクターに見てもらい、感覚を確かめ直す。スタジオと自宅をこのように行き来することで、マットピラティスの良さを活かしやすくなります。

比較④料金構造の違い

料金は、スタジオ選びで気になるポイントです。ここでは他のスタジオの金額ではなく、「料金がどんな要素で決まるのか」という仕組みの面から整理します。

料金に影響しやすいポイント

ピラティスの料金には、いくつかの要素が関わっています。

  • 器具やスペースの有無:専用器具を使う場合、その導入や設置のためのスペースが必要になります。こうした設備の違いが、料金に反映されることもあります
  • レッスン形式:1対1のパーソナルか、複数人のグループかによって、1回あたりの金額の考え方が変わります
  • 1回の時間と月の回数:30分か60分か、月に何回通うかで、月額と1回あたりの金額が変わります
  • 入会金や継続条件:月額だけでなく、入会時にかかる費用や、最低継続期間があるかも確認しておきたいポイントです

月額の数字だけを見るのではなく、「1回あたりいくらか」「最初にいくらかかるか」をあわせて見ると、比べやすくなります。

VERT34の料金(マット専門・1対1)

パーソナルピラティス VERT34は、マットピラティス専門のスタジオです。大型の器具を使わないマット専門だからこそ、1対1のパーソナルでも通いやすい料金を目指しています。

プラン 月額(税込) 1回あたり
30分×月4回 13,200円 3,300円
30分×月8回 25,000円 3,125円
60分×月4回 26,400円 6,600円
60分×月8回 48,000円 6,000円

入会金は11,000円です。体験当日にご入会いただくと、体験料・入会金が0円になります(実施内容は変更になる場合があります)。定額プランは2ヶ月の継続が必要です。料金の詳細は料金ページをご覧ください。30分と60分のどちらを選ぶか迷う方は、30分と60分の違いを解説した記事も参考にしてください。

どちらが向いている?タイプ別の選び方

ここまでの比較をふまえて、どんな方にどちらが向いているかをまとめます。あくまで目安として参考にしてください。

こんな方には 向いている傾向
器具の補助を借りながら、いろいろな動きを試したい マシンピラティス
器具を使った動きそのものに興味がある マシンピラティス
自分の体の使い方に、じっくり向き合いたい マットピラティス
教わった動きを、自宅でも続けたい マットピラティス
シンプルな運動から、無理なく始めたい マットピラティス

マットピラティスをおすすめしたい方

マットピラティスは、「日常の体の使い方を見直したい」という方と相性が良い運動です。床の上で身につけた感覚は、立つ・座る・歩くといった日常の動作にも意識を向けやすくしてくれます。

また、器具に慣れる必要がないので、ピラティス自体が初めての方にも取り組みやすい形です。道具が少ない分、通う日の荷物も動きやすいウェアとタオル程度で済みます。

マシンピラティスが合いそうな方

一方で、器具ならではの動きに魅力を感じる方もいるでしょう。スプリングの補助を借りながら、ひとりでは難しい姿勢に挑戦してみたい方。同じ動きでもスプリングの強さを変えて、負荷の違いを感じてみたい方。そうした方には、マシンピラティスが合う可能性があります。どちらか一方に決めつけず、自分が「楽しい」「続けられそう」と感じるほうを選ぶことが大切です。

迷ったときは、まず体験してみる

文章で比べても、実際の感覚は体を動かしてみないとわかりません。迷ったときは、気になるスタジオの体験を受けてみるのが確かな方法です。実際に動いてみて、「これなら続けられそう」と感じられるかどうかを大切にしてください。

マットとマシンの違いについてよくある質問

マットピラティスでも、しっかり体を動かせますか?

はい。マットピラティスは自分の体重を負荷にするため、動きの選び方や行い方次第で、しっかり体を使う運動になります。特に体幹で体を支える場面が多く、見た目以上に体の内側を意識する時間になります。

マシンピラティスを経験していても、マットは役に立ちますか?

マシンでの経験がある方にとっても、マットは体の使い方を見直すきっかけになりやすいです。器具の補助がない状態で同じような動きを行うと、自分で支えられている部分と、器具に頼っていた部分に気づきやすくなります。

VERT34ではマシンピラティスは受けられますか?

VERT34はマットピラティス専門のため、マシンを使ったセッションは行っていません。マット1枚で、1対1のセッションを完全個室で行っています。

体が硬くてもマットピラティスはできますか?

できます。ピラティスは柔軟性を競う運動ではありません。1対1のセッションなら、今の体でできる範囲に合わせて動きを調整していきます。腰や膝などに痛みがある方は、医師に相談のうえでお越しください。

まとめ:自分の目的に合うピラティスを、無理なく続けていきましょう

マットピラティスとマシンピラティスは、どちらもピラティスの考え方にもとづいた運動です。大きな違いは、専用の器具を使うかどうか。それが、難易度の感じ方や自宅での再現性、料金の仕組みの違いにつながっています。

器具の補助を借りていろいろな動きを試したいならマシン。自分の体とじっくり向き合い、教わった動きを日常にも持ち帰りたいならマット。そんなふうに、目的に合わせて選んでみてください。

パーソナルピラティス VERT34は、マットピラティス専門・完全個室・1対1のスタジオです。田町・三田店は三田駅A7出口から徒歩1分、横浜店は横浜駅西口から徒歩5分。体験セッションは30分2,200円で受けていただけます。マットピラティスが自分に合うかどうか、まずは実際の感覚で確かめてみませんか。ご予約はお問い合わせフォームからどうぞ。